ガイドライン

ガイドライン

熱傷診療ガイドライン(改訂第3版)公開のお知らせ


一般社団法人 日本熱傷学会
代表理事  佐々木 淳一
学術委員会委員長 井上 貴昭

 この度,日本熱傷学会は熱傷診療の現場で活用されてきた「熱傷診療ガイドライン(改訂第2版)」が公開されて約5年が経過したため,これまでと同様に学術委員会が担当し,「熱傷診療ガイドライン(改訂第3版)」を公開することになりました.改訂第3版の目的は,本邦における熱傷入院診療の標準治療を示すことであり,ここで扱う熱傷とは,十分な診療リソースを利用できる環境にある本邦のような高所得国における,概ね受傷後4週間以内,入院治療が必要な程度にある重症度としました.今回の改訂では,改訂第2版公開以降の新たな新知見を十分な時間をかけ検討を行い,これまでの版で盛り込むことができなかった電撃傷・化学損傷などの特殊熱傷,鎮痛・鎮静,輸血,深部静脈血栓症対策のみならず,リハビリテーション,リエゾン・終末期・家族対応と斬新な領域も積極的に取り上げ,診療指針を示すことにしました.さらに,診療ガイドラインが科学的根拠に基づき系統的な手法により作成された推奨を含む文章であることを考慮し,日本医療機能評価機構のEBM普及推進事業Minds(マインズ)に準拠させ作業を行っています.その結果,13領域69クリニカル・クエッション(CQ)におよぶ重度熱傷患者診療において不可避な項目を幅広く盛り込むこととなりました.一方で,単なる改訂版という位置づけではなく,熱傷診療に従事する医療者が使いやすく,かつ質の高いガイドライン作成に十分に配慮しました.また,熱傷診療の標準化という視点では,米国熱傷学会(ABA)が開発した重度熱傷患者の初期診療に特化した標準化プログラムであるAdvanced Burn Life Support(ABLS)コースの内容も参考にしました. また,本ガイドラインにおける熱傷診療に関連した用語については,日本熱傷学会が公開している熱傷用語集(2015改訂版)を併せて参照してください.なお,本ガイドラインは本邦における熱傷診療の標準化と質向上を目的としているが,あくまでも現在得られる科学的根拠に基づき整理したものであり,絶対普遍なものではなく,さらに個々の診療を制限するものではありません.今後重要な科学的根拠が得られた場合や追加すべき項目が整理された際には,逐次改訂・補遺を行い,また5年を目途に全面改訂を予定しています.日々の熱傷診療に活用頂ければ幸いです.


「熱傷診療ガイドライン」改訂第3版

訂正のご案内

熱傷診療ガイドライン〔改訂第3版〕に一部訂正がございましたので、下記のとおりご報告いたします。

訂正内容
S105ページ
9.本介入に必要な医療コスト
(誤)精神科リエゾンチーム加算が週2回400 点として算定可能である.
(正)精神科リエゾンチーム加算が週1回300 点として算定可能である.


「熱傷診療ガイドライン」改訂第2版

「熱傷診療ガイドライン」第1版(抜粋)


Top